心の内に小人を飼う

Diary

年も開け2021年となったが、去年を振り返っていた際に2020年内でひとつ、意識面で定着した考え方があった。それがタイトルの通りだ。

言い直すと「心の内に他人の人格を宿す」ということを結構意識してて、判断に迷うシーンなどで「あぁ、あの人だったらここでなんて言うだろうか」というような、できるだけ客観的判断も行えるよう意識的な仕組み化を行っていた。

会社のマネージャーからの受け売りだったが、地味に良いなと思い続けられ、去年定着したように思う。
内に宿す人格はできるだけ尊敬できる人物が良いだろう。

特に仕事のシーンではあるが、「自分の意見はこうだけど、◯◯さんだったらこう考えるかも」とか、「◯◯さんの立場に立って考えたらこっち優先すべきだな」など、純粋なYES/NOのジャッジから物事の優先順位付けあたりでは、よく意識してる節がある。

自分は会社の社長と数名のマネージャー、尊敬するデザイナーなどを中心に宿しているが、発言面(Twitter含む)では圧倒的に星野源を宿すことが多い。
語ると長いが、要するに、誰かを不快に思わせない発言が彼は非常にうまい。社会レベルで配慮のできる男なのである。
(※星野源は、身につけてるアクセサリーや携帯品についてファンから質問があっても基本的に答えない。その商品が変に人気が出てしまい高騰したり在庫不良になることに配慮してるためである。自分の影響力を把握しててすごい)

この意識付けの良いところとして、内に宿す人格は常にアップデートが必要なので必然的に現実の人物を頻繁に観察する必要が生まれる。したがって、その人のことをよりよく知る機会を作ることができ、尊敬心もより向上していく副次効果がある、と思っている。


本筋ではないが、いちど内に宿した人格は少なからず尊敬の対象となった相手なので、宿した人格と現実の人物とのギャップが生まれてしまわないよう、いつまでも健やかであって欲しいなとも思う。

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